うその決算書を銀行に提出し、およそ2億円をだまし取ったとして、石川県金沢市の物流会社の元社長と元総務部長が逮捕された事件で、金沢地方検察庁は24日、2人を詐欺の罪で起訴しました。

詐欺の罪で起訴されたのは、経営破綻した石川県金沢市の物流会社「アペックス」の元社長(61)と、元総務部長(60)です。

起訴状などによりますと、2人は「アペックス」の社長と総務部長だった2022年6月ごろ、石川県金沢市に本店を置く北國銀行に対し、返済能力があるように装ったうその決算書を提出し、その後、複数回にわたって会社の運転資金名目で現金あわせておよそ1億9970万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われています。

元総務部長(60)は、これ以外にも会社の金を着服したとして、民事裁判で5億円の損害賠償を命じられたほか、クラブでの私的な飲食のため会社の金735万円を横領したとして、業務上横領の罪でも逮捕・起訴されています。