資源価格の高騰などを踏まえ、電気料金プランについてさらに見直しです。北陸電力は、オール電化などでの契約で適用される自由料金について、来年4月から標準的な家庭での使用で11%程度値上げすることを14日発表しました。値上げの対象は83万件で、このうち一般家庭は60万件です。
自由料金プランは、燃料の値上げが直接電気料金に反映されるしくみで、一般家庭のモデルケースでの試算では、オール電化のプラン「くつろぎナイト12」で1か月あたり2万7064円です。この料金はこれまでに比べ2782円、11%の値上げになります。
来年3月期の連結決算で、過去最大の1000億円の赤字が見込まれるなか、北陸電力では業務の効率化などをさらに進めた上で、経営改善を図りたい考えです。
北陸電力 松田光司社長
「全ての料金メニューについて値上げをお願いさせていただくことにしている。今回の料金の改定で、1000億円程度の増収効果を期待している」
北陸電力では、値上げ時に経済産業省への申請が必要な規制料金について、すでに11月30日に平均45%の値上げを申請しています。今回の自由料金値上げにより、全ての一般家庭が負担を強いられることになります。