“晩成力士”から“最速出世横綱”の師匠へ
二所ノ関親方は講演の冒頭、自身の横綱昇進について触れ、「横綱に昇進したのが新入幕から73場所、史上最も遅い横綱ということでございまして、ちなみに大の里は初土俵から13場所」と、自身と弟子の対照的な出世スピードを語りました。
「1番遅い出世をした親方が1番早い弟子を育てるという」と笑いを誘いながらも、親方はその背景に自らの経験がいきていると説明しました。

二所ノ関親方「15年かかりましたけども、本当に山あり谷あり、いろんな経験をさせていただいて、その経験を大の里にぶつけてきたことが非常にスピード出世につながったのかな」
「僕の失敗を彼はすごくいかして、上手く今乗っている」と大の里について語る親方。九州場所で、大の里は優勝争いの中にいながら千秋楽で休場しましたが、その決断には親方の経験が深く関係していました。
横綱時代に左肩をけがをし、その後無理をしたことが現役引退につながった苦い思い出を紹介した親方。その教訓を弟子にいかしていることが垣間見られました。











