被災地をはじめ石川では耳を疑う“鶴保氏発言”
参院選の公示から5日後の8日、自民党の鶴保庸介参議院議員が、和歌山市で開かれた地元での候補を応援するための集会での演説で「運のいいことに能登で地震があった」と発言しました。

その後、鶴保議員は発言を撤回し謝罪。さらに務めていた参議院の予算委員長も辞任しました。しかし、被災地の能登では鶴保氏の発言への怒りが沸き起こりました。
被災地・能登の住民「自分のことしか考えていないと思う。絶対にしてはいけないことで、許せないことだし、人間としても非常識だと思う」「リップサービスで支援者の前で言ったと思うが、現状を知らないで言ったと思うので、かわいそうな人だなと。怒りというか、いろいろな議員の発言が怒りを通り越してあきれる。慮ることができないというか」
石川県の馳浩知事も、10日の記者会見で前日に鶴保氏から謝罪の電話があったことを明かしたうえで、強く抗議をしたと述べました。
石川県・馳浩知事「論外であります。使っていい表現ではないと私も断言したい。改めて被災地に来て、いかに被災者の取り残され感があるのか、悲壮感があるのか、このことを実感していただきたい」」