スルメイカなどの水産資源を調査し、漁業の発展を支える石川県の漁業調査指導船「白山丸」が29年ぶりに新しく建造され、2日、竣工式が行われました。

記者
「こちらが6月末に完成した6代目、白山丸です。全長44メートルととても大きく、中にはたくさんの機材が乗せられています」

スルメイカや甘エビなど天然資源の量や分布調査を行うため、昭和初期から運航が始まった白山丸。5代目の運航が始まって以降29年が経ち、老朽化が著しいことから県は新たな船を建造しました。

2日は金沢港クルーズターミナルで記念式典が開かれ、馳知事や漁業組合などの関係者らが完成を祝いました。
6代目の白山丸は、最新の探知機を搭載し、より効率的で迅速な調査が可能になったほか、地震により生じた海底地形の変化も詳しく調べることができるようになりました。運航は今月下旬から8月に始まる予定で、日本海の広い範囲の調査をカバーします。