なぜ2025年6月の給与で「手取りが減る」のか?

6月の給与明細を見て手取りの減少に気づく人も多いかもしれません。住民税の定額減税が実質的に終了し、新しい年度の住民税の徴収が始まるためです。
住民税の減税は、以下の2段階で実施されました。
・2024年6月分
特別徴収(給与天引き)される住民税がゼロに。
・2024年7月分~2025年5月分
定額減税(1人あたり1万円)を適用した後の住民税の年額を11ヶ月で分割して徴収していました。
2025年6月からは、減税措置のない通常額の住民税が徴収されることになります。つまり、2024年7月から続いていた減税の恩恵がなくなり、住民税の天引き額が元に戻る(あるいは所得に応じて増える)ため、結果的に手取り額が減少するのです。
2025年6月の給与明細で「住民税」の項目を確認してみてください。前月までの金額との違いは、制度変更によるものであり、計算ミスではありません。