伝統とモダンが交錯する金沢。その美しさや趣を写し出した写真展が、金沢市内で開かれています。
普段よく目にする日常の風景を独自の視点で撮影し、金沢の魅力を探る作品の数々。その写真展が、金沢市広坂のしいのき迎賓館で開かれています。

撮影したのは、金沢を愛するアーティスト、モリ川ヒロトーさん。
モリ川ヒロトーさん「(金沢は)歴史の上に新しいものを重ねている街として限定すると、この街の特色っていうのはかなりすごいものがあるなって僕は思ってます。」

写真展「Kanazawa Square Labyrinth」
モリ川さんは以前から、金沢の街並みをラビリンス=迷宮と感じていて、複雑に並ぶパネルに作品が展示されています。
実際に撮影した場所を案内してもらいました。
モリ川ヒロトーさん「たまたまね、あっちから光が入ってきたら面白いなと思ってくるくる回ってたんだけど、そのときにあんときは何が良かったかって言ったら、あそこにいた人の形が良かった。」
普段どのようなことを考えながら撮影場所を探しているのか尋ねると・・・
モリ川ヒロトーさん「それ(撮影場所)をなんか本当に枠にはめないことだと思う。だからぼーっとして。んー、あれ?何あれ!?っていうことは、多分ぼーっとしないとないから。」
日常の細かい部分や一瞬の情景に宿る美しさや趣、その瞬間を写真におさめるのは「一期一会」だと話すモリ川さん。

モリ川ヒロトーさん「日常歩いている範囲で撮っているから、見たことある所ばかりだと思う。それがこんなふうに見える。実はこんなふうに見えているなっていうふうになってくれれば。さらに自分なりにまた違う視点がそこから生まれてくれれば一番いいし、この展覧会をやる甲斐がある。」
この写真展は、5月11日まで開かれています。