石川県白山市で300年以上前から伝わる国指定の重要無形民俗文化財「でくまわし」。その魅力を発信しようと16日、地元住民らを集めて上映会が開かれました。

「でくまわし」は、白山市の旧尾口村の深瀬地区で江戸時代から伝わる民俗芸能で、1974年の手取川ダムの建設に伴い集落の移転先となった現在の深瀬新町で保存活動が続けられています。

16日に開かれた上映会では、保存会のメンバーらが「でく」と呼ばれる木彫りの人形を力強い足踏みで操りながら訪れた人たちを惹きつけていました。

深瀬木偶回し保存会事務局・坂井三千雄さん
「最近少しずつ客が増えてきて(会場に)入れない状態が続いている。メンバーの人数も少なくなってきたが何とか続けていきたい」

15人いる保存会のメンバーのほとんどは70代で高齢化が進み、保存会では担い手の育成にも力を入れていくことにしています。