若衆が青竹を荒々しく割って無病息災や五穀豊穣を祈る奇祭「竹割まつり」が10日、石川県加賀市の神社で勇壮に営まれました。
およそ1300年前から行われている加賀市大聖寺菅生石部神社(すごういそべじんじゃ)の御願神事(ごんがんしんじ)=竹割まつりは、田畑を荒らした大蛇を村人が青竹を叩いて穴からおびき出し退治したという伝説に由来しています。

白装束姿の若衆およそ30人が、300本ほどの竹を石畳などに激しく打ち付けて次々と割っていきました。
そのあと、大蛇に見立てた全長20メートルの大繩を拝殿から引きずり出し神社近くの大聖寺川に投げ込み厄を払いました。

岡町青年団・武田和也団長「来年まで大きいけがとか病気とかなく健康に過ごせたらなと思う」

割られた竹は、玄関に置くと魔除けに、箸にすると虫歯にならないと伝えられ、見物に訪れた人たちが次々と持ち帰っていました。