石川県と福井県で絵画販売や画廊を運営してきた「ひろた美術」が事業を停止し、破産申請の準備に入ったことが分かりました。

民間の信用調査会社東京商工リサーチによりますと、「ひろた美術」は1942年に創業し、額縁や掛け軸の販売を主体に金沢市や石川県能美市のほか、福井市で店舗を展開していました。店舗内に画廊を設け、展覧会の会場として場所を提供してきたほか、1995年には「がくぶちや野々市店」を開設するなど拡大路線をとり、1996年7月期の売り上げは3億4342万円を計上していました。

しかし、その後は業績が伸び悩み、不採算店舗の閉鎖など経営改善策に取り組むもコロナ禍の影響も受けたとみられ、近年の売り上げ高は1億円を割り込むなど収益環境が悪化。能美市の本社では2024年12月30日付けで「しばらくの間お休みさせていただきます」と書かれた貼り紙が貼られ、事業を停止していました。