ボランティアに「珠洲焼の未来を考えてもらいたい」
ボランティアが行うのは復旧作業だけではありません。篠原さんは訪れたボランティア全員に記念として自由な珠洲焼の作品を作ってもらっています。

珠洲焼作家・篠原敬さん「ボランティアを集めて労働してもらうということじゃなくて、みんなで珠洲焼の未来を考えていこうと。だから来てくれた方には必ず粘土を渡して、思い思いの作品を作ってもらってそれを初窯に入れて記念として渡す」
災害で下を向くだけではなく、これを機に珠洲を愛する仲間を増やし、みんなで珠洲の未来を創りたいと篠原さんは考えています。
珠洲焼作家・篠原敬さん「これも地震のおかげ。地震がなかったら出会えない人たちがこうやって集ってくる。みんなで珠洲を愛する人を増やそう」
およそ3000丁のレンガを3日間で掃除し、地震で崩れたままだった工房は発災から10か月でようやくきれいになりました。

珠洲焼の再建へ大きな一歩を踏み出した篠原さん。新しい窯の着工は暖かくなる2025年3月の予定です。
珠洲焼作家・篠原敬さん「来年の夏前までには窯を造り上げたい。それから作品を製作して、大体2か月くらいかかるので、それを終えて秋、今頃くらいに初窯をしたい」