閉塞感を打ち明けられる場を 茶会でこぼす本音
今月6日に開かれた茶会には、地元の女性たちが続々と集まりました。
ハロウィンの衣装で少しでも明るくと始まったこの茶会は、先月の記録的な大雨を受けて急遽開催が決まったものです。住民たちは、自らの被災状況などを話し合っていました。
参加した住民
「野菜があったところに水がバーッといったからダメ。しょうがない」
「地震の後、ボランティアの人が何回も避難所から仮設住宅から来てくれて感謝」

河川の氾濫や、住宅への浸水などの被害が相次いだ門前町。多くの住民が胸の内にある閉塞感を打ち明けられる場を求めていました。
参加した住民
「自然豊かな能登をこれ以上いじめてほしくないです。ちょっと立ち直ったかなと思ったあとにこれやられた、ちょっと折れるよね」
「心折れていたけど、ちょっとでもこうやって笑ってみんなと会話出来て楽しいなと思う」

顔なじみ同士、笑顔で会話を楽しむ参加者たち。一方で、イベントのアンケートには日々の孤独を打ち明ける住民もいました。
「1人でいるので淋しい」
茶会の終了間際、参加した住民から柴田さんに体を気遣うメモ紙が手渡されました。
柴田さん
「繋がっているなって、避難所でみんなで過ごして話をしたのが今につながっているんだなと嬉しかった」

一方で、笑hahaとうげ組のメンバーの1人は、来たる正月に地震で被災した住民たちの気持ちがまた落ち込んでしまうのではないかと不安を吐露します。
震災から10か月が経ち、あの元日からもうすぐ1年です。
苦しい時に住民同士で支えあって乗り切っていく。地域住民が気軽に集まって会話ができる憩いの場を、笑hahaとうげ組は目指します。