復旧が加速しはじめた矢先の豪雨…「能登を忘れないで」
発災から9ヶ月が経ちますが、町野町では復旧が加速しはじめています。
道路が復旧し、孤立集落となる心配が減る一方で、長期避難を余儀なくされている方々、家屋の修繕や建て直しの目処が立たず、再建のための模索を続けている方々もたくさんいらっしゃいます。
そこに今回の豪雨被害があり、状況はさらに厳しさを増しました。
町野町は、1956年に輪島市と合併するまでは単独の町であり、「町」と言っても地区ごとに被害状況が異なります。
町野町粟蔵地区は、大規模浸水被害。
寺地、曽々木、若桑(若山)地区は、土石流。
桶戸地区は、土石流と浸水被害(床上・床下)。
広江地区は、浸水(床上・床下)。
鈴屋、川西、麦生野、真久、北円山地区は、土砂崩れ。
金蔵地区は、土砂崩れ・ため池が決壊。
これらは被害の全部ではなく一部です。

この連載でも取り上げてきた「もとやスーパー」さんは、店の中に水が流れ込み、建物や設備など大きな被害を受けました。

これから復興に向かうには、努力だけでは立ち上がれない、たくさんの困難があります。みなさまが関心を寄せ続けてくださり、能登を忘れないでいていだだけることを、切に願うばかりです。
MRO北陸放送では、被災地の声を集め続ける藤本さんが見つめる被災地の現状をNEWS DIGで、毎月掲載します。
藤本透
シナリオライター。アプリゲーム『ノラネコと恋の錬金術』メインシナリオライター。『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2』のシナリオ執筆に携わるほか、様々なジャンルでの執筆を手がける。石川県輪島市町野町出身で、石川県を舞台に描かれたアニメ「花咲くいろは」の小説版を執筆。2024年1月1日の能登半島地震発生以降、SNSを通じてふるさとの情報を日々きめ細かく発信している。