所有者は自ら工事業者に修理を依頼する必要があります。一方で、地元業者も被災したため修理が進んでいないのが現状で、地元以外の業者に依頼すると移動にかかるガソリン代や宿泊費などが上乗せされることもあり、被災者に負担が生じていました。
今後の生活を考えると費用を抑えたい被災者も多く、工事が進んでいません。
こうしたことを踏まえ、県は8日、能登の6つの市と町で、居住地以外の業者に配管の修繕工事を依頼した場合に発生した経費の一部を県が補助することを決めました。
石川県・馳浩知事「上下水道の環境は、生活していくうえで必須。県として関わるし経費も負担する。一日も早く地元に戻ることができるよう願っている」
宅内配管の修繕待ちは、給水率90%の輪島市でおよそ500件、給水率70%近くの珠洲市では1700件に上っています。補助制度の活用がどれほど実効性のあるものになるのか期待する向きはある一方、地元の設備業者は…
森山設計・森山正幸代表取締役「(業者の数は)やっぱり少ない。もっとたくさん人が来れば、もっと水を出せる家が増える」
ただ、燃料費の限度額は「加賀市から珠洲市までの移動距離相当」で、距離に換算すると200キロ弱です。あくまで県内業者への依頼を想定しています。
森山設計・森山正幸代表取締役「ありがたいが、ただ県内だけじゃなくて県外の業者も受け入れしていただいて、県外からのお金を国が補助するみたいな形になれば良いと思う。要望したことに対して実現したのはありがたいことだが、ちょっと遅いかなという感じはある」