「目指すは日本一」迎えた大会当日 予選の結果は

東京で行われた全国少年柔道大会。邑知少年柔道教室は、予選は沖縄と徳島の代表と同じグループ、総当たり戦で1位になれば、決勝トーナメントへと進むことができます。

試合に出場する実力派ぞろいの団体メンバーの中でも、県内の小学生でナンバーワンの実力者、キャプテン・松浦さんが大将に控えます。

キャプテン 松浦祐樹さん(6年生)
「チームとして声出しの日本一になって、そのあとは試合で日本一。どっちも日本一になれたら」

初戦の相手は沖縄代表、糸満警察署少年柔道クラブ。

「能登ー!オー!」

能登への思いを声に出し、試合に臨みます。

先鋒は5年生の吉野さん。背負い投げをこらえようとした相手の隙を上手くつき、技ありで勝利をもぎとります。

続く次鋒・酒井さんも果敢に相手に攻め込みますが、態勢が崩れた一瞬を狙われ、惜しくも抑え込みで一本負け。中堅・山本さんも、相手の内股で一本負けを喫し、チームは後がない状況へと追い込まれます。

ピンチで迎えた副将戦。積極的につかんだ奥襟で、組み手を有利に進める岡本さん。大外刈りで一本、決着は大将戦にもつれ込みました。

大将の松浦さんは…。開始わずか7秒、鮮やかな大内刈りで見事一本勝ちを収め、
3勝2敗、チームは白星を飾りました。

続く徳島代表との一戦も、勢いに乗って勝利。初出場ながら、決勝トーナメントまで駒を進めました。

若狭監督
「雰囲気的には県予選と似ている、来てるぞ自信もって」
選手たち「はい!」

トーナメント1回戦の相手は兵庫県代表。優勝候補の一角です。

重要な一戦、ポイントゲッターの先鋒、吉野さんですが…相手の激しい猛攻を受けに回ってしまい、抑え込まれ一本負け。

続く、次鋒戦・中堅戦も立て続けに敗北を許し、大将戦で一勝を取り返すも、チームはベスト16で快進撃もここまで。

若狭監督
「もう一声というところがあるが、まあ実力通り。(ベスト16は)震災明けから一緒に練習してもらった能登のチームのみなさんのおかげ、本当にそう、それがなかったらこういう結果、全国大会にも来れていないと思うし、みなさんのおかげ」

最後は悔しさの滲む結果となりましたが、能登のライバルたちに伝えたい思いがありました。

岡本岬大さん
「予選突破できたことを伝えるし、次は3位以上になると願って。能登のおかげで勝ち取れたことを伝えたい」
松浦祐樹さん
「自信満々に答えたいが、ベスト16だったので、ちょっと謝るみたいな感じで伝えたいと思う」

全国の舞台で見せた能登の意地。仲間の思いを背負い地元を勇気づける一本を届けてくれました。