新幹線開業後 利用者急増の名古屋行き高速バス

記者
「北陸新幹線敦賀開業で利用者が増えているのが高速バスです。その理由はなぜでしょう?」

北陸新幹線と競合する高速バス。しかし、以外にも福井駅と名古屋駅を結ぶ路線は、北陸新幹線の開業後、乗客が前の年の同じ時期より約1.4倍に増えているといいます。

福井鉄道 惣宇利健善常務
「乗り換えがなくて、1回座るとそのまま行けるから便利だという声をいただいているのと、(増便の際に)福井発7時を6時発にしているので、ビジネス利用の方が6時始発で乗っていただく方も増えている」

高速バスは福井市と名古屋市のバス会社4社が共同運行していて、2023年の利用者は夏休みや年末年始などを除いて毎月6,000人から8,000人の間で推移していました。こうした中、去年12月には、北陸新幹線の開業を見据えて1日8往復から10往復へ増便。そこには明確な戦略がありました。

福井鉄道 惣宇利健善常務
「やっぱり新幹線開業を睨んで敦賀の乗り換えが発生するので、そこにひとつの勝機があると。4社で協議をしたうえで開業前に12月からスタートしている」
高速バスの乗客
「乗り換えなくちゃいけないから。しらさぎがなくなったから」
記者
Q.やっぱり敦賀までしか「しらさぎ」が来なくなって…
高速バスの乗客
「そうなんです。敦賀での乗り換えが大変じゃないですか。足の悪い夫を連れては乗り換えは無理だと思うんですね。要は関東が優先なんですね。置き去りにされた気がします」
「乗り継ぎが自信なかったから」
記者
Q.これまで名古屋行かれる時は?
高速バスの乗客
「しらさぎ」
記者
Q.今回開業してからは初めて?
高速バスの乗客
「初めてです」
記者
Q.でバスを選ばれた?
高速バスの乗客
「ライブがあって(乗り換えが)間に合わないとイヤなので慎重にバスで行こうと思った」