先月、大阪府河内長野市で刃物を持って警察官に近づき、発砲されて死亡した男について、警察は今月3日、公務執行妨害などの疑いで書類送検しました。
警察のその後の捜査で、男は事件前に覚醒剤を摂取し、直前には近くの集合住宅で包丁2本を盗んでいたことも分かったということです。
書類送検されたのは、河内長野市の無職・土屋重吉容疑者(当時60)です。
土屋容疑者は先月4日午後7時13分ごろ、河内長野市の路上で、駆けつけた警察官が「警察や、刃物捨てろ、撃つぞ」など再三にわたって警告をしたにもかかわらず無視し、刃渡り約16センチの包丁1本を持って警察官に近づいて公務の執行を妨害した疑いがもたれています。
警察によりますと、当時は、「包丁を持った血だらけの男がスーパーの出入り口付近で暴れている」という通報を受け警察官が駆け付けました。
駆け付けた警察官は土屋容疑者に警告後、上空に向けて威嚇射撃し、続いて土屋容疑者に向けて発砲したところ、左胸に命中しました。
土屋容疑者は公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されましたが、その後、死亡しました。
警察のその後の捜査で、土屋容疑者は7月下旬から8月上旬までの間に、覚醒剤若干量を何らかの方法で摂取し、また、事件直前の先月4日午後7時ごろ、近くの集合住宅の一室に侵入して包丁2本を盗んでいたということで、公務執行妨害と銃刀法違反に加えて覚醒剤取締法違反や住居侵入、窃盗の疑いでも書類送検されました。
今回の事件で警察官が土屋容疑者に拳銃を発砲したことについて警察が実況見分した結果、最初に警告した際の土屋容疑者との距離は17メートルで、上空に向けて威嚇射撃をした際の距離は10メートルだったということです。土屋容疑者に向けて発砲する際は7メートルにまで距離が詰まっていたということです。
大阪府警は、凶悪な罪を犯した容疑者逮捕の手段として自分自身を守るためにやむをえず拳銃を使用したものだったとしていて、警務部の大西冠人警務課長は「容疑者が死亡したことは残念であるが、警察官の拳銃の使用は適法かつ適正な職務執行であったと判断している」とコメントしています。











