去年の茨城県・神栖市長選挙をめぐり当選が無効と裁決されたことは不当だとして、今の市長が県の選挙管理委員会に裁決の取り消しを求めた裁判で、東京高裁は市長側の訴えを棄却しました。

去年の神栖市長選挙では、候補者の得票が同じ数になり、くじ引きで新人の木内敏之氏が当選しました。

木内氏の実家は、まんじゅうなどの菓子製造会社で、市の選挙管理委員会は当初、「まんじゅうや」と「だんごさん」と書かれた2票を有効としていました。

しかし、茨城県の選挙管理委員会は「木内氏を『まんじゅうや』と呼称することは一般的ではない」などとして、この2票は有効ではなく木内氏の当選は無効だと裁決。

木内氏はこれを不服として、裁決の取り消しを求める訴えを起こしました。

東京高裁はきょうの判決で、市内には和菓子店が少なくとも9軒あると指摘した上で、「『だんごさん』や『まんじゅう』との呼称が、木内氏を指すものだと明らかではない」として、「まんじゅうや」と「だんごさん」と書かれた2票を無効と判断し、木内氏側の訴えを退けました。