専門家が警鐘を鳴らす「豊漁貧乏」と、世界最大の消費国・日本が背負う重い責任

漁獲枠の拡大が足踏みした今回の結果について、木村教授は「漁獲の半分以上を日本が消費していることから、世界的な責任も含めて日本が背負っている」と指摘した上で、「議論の場に一石を投じたという、少し大きな目で見たほうがいい」と冷静な姿勢を求めています。

今後、漁獲枠の大幅な拡大が実現したとして、市場に大量に流通することで価格は下落しますが、燃料費高騰や物価高を背景に漁師側の操業コストが跳ね上がっており、漁獲量が増えても単価が安くなってしまうと「豊漁貧乏」に陥るリスクもあると木村教授は指摘しています。

クロマグロを大衆魚のように安易に消費すべきではなく、高級魚としてのブランド価値を維持していくことこそが、結果として資源を守りることにつながるのではないでしょうか。

世界一のマグロ消費国として、ルールを守りながら国際社会とともに資源の未来をどのように保っていくのか。漁獲枠拡大の今後の交渉なども含めて注視していかなければなりません。

(2026年7月15日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)