合意寸前で…メキシコが突如突き付けた「NO」なぜ?

漁獲枠をなんとか拡大させることはできないか―。今回の国際会議で日本政府は、大型クロマグロ(30kg以上)の漁獲枠を全体で25%拡大する一方、30kg未満の小型クロマグロを6%削減するという「資源管理を両立させた拡大案」を提案していました。

合意に向けて順調に議論が進んでいたものの、会議終盤に状況は一変します。太平洋クロマグロの漁獲量が日本に次いで世界2位を誇るメキシコが、突如として反対を表明したのです。

水産庁の福田工審議官は「メキシコが本国から強い指示を受けたということで、交渉の余地なしということを繰り返した。1か国の不合理な対応により、合意できない事態となった。強い憤りを感じている」と強い口調で述べました。

メキシコが反対した理由について明らかになっていませんが、東京大学・大気海洋研究所の木村伸吾教授は、「クロマグロが単なる水産資源の枠を超え、外交交渉における強力な「政治的カード」として使われた可能性」を指摘しています。

合意は先送りとなり、現在の漁獲枠のまま議論は継続されることになりました。