京都の伝統産業支える「地下水」への深刻な懸念

これまで議論が進まなかった理由に、京都市が難色を示している点が挙げられます。
米澤飛鳥解説委員によると、京都盆地の地下には、琵琶湖に匹敵するほどの量の地下水が流れていて、京都市は新幹線工事が京都盆地の地下水に与える影響を懸念しています。
小浜・京都ルートが採用された場合、京都府内のルートの約8割が地下トンネルになると見込まれていて、地下深くを大規模に掘り進めることになれば、地下水の水位が著しく低下したり、長年守られてきた水質が変化してしまったりするリスクが拭えません。京都には、お茶、日本酒、西陣織などの伝統工芸、そして和菓子に至るまで、質の高い水を生命線とする伝統産業が数多く息づいており、これらへの打撃が恐れられているのです。
さらに、トンネル掘削に伴って発生する大量の土砂をどこへ搬出して処理するのかという現実的な問題や、長期にわたる大規模な工事期間中に市内の交通渋滞をどのように抑制するのか、そして財政負担をどうするかといった懸念も山積しています。














