「奈良らしさ」を守りながらチャンスを掴めるか

そのためには世界遺産への登録によって奈良県のファンが増えた後も、これを一時的なブームに終わらせず、地元が継続して豊かになる仕組みを作ることが不可欠です。

点在する世界遺産をすべて巡るためには宿泊が必要となるため、日帰り型から宿泊型への転換を促す絶好の機会となります。

しかし、課題を解決するために他の大都市と同じように夜の賑やかな飲食店をただ増やしていくことが、本当にふさわしいのかという議論もあります。

「夜は静かなことこそが奈良らしい」という価値観を大切にする声もあり、進化の過程でどのように「奈良らしさ」を残していくか、難しい舵取りが求められています。

歴史的なチャンスを掴みながら、地域の魅力を損なわずに持続可能な観光地へと進化できるか、これからの奈良の取り組みに注目が集まっています。

(2026年6月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『山中プレゼン』より)