深刻な不漁が続くイカナゴの漁が解禁されました。

 兵庫県明石市の漁港で水揚げされたのは、3月17日から漁が始まったイカナゴの稚魚「シンコ」です。

 イカナゴ、と言えば甘辛く炊いた「くぎ煮」で親しまれる、関西の春の味覚。

 しかし近年、餌となるプランクトンが不足していることなどから、播磨灘での漁獲量は激減。昨シーズンは解禁からわずか3日で終了する事態になっていました。

 そこで漁業連合会はある決断を下します。漁の解禁日を、例年より後ろ倒しにすることにしたのです。

 (兵庫県播磨灘船曳網漁業連合会 田沼政男会長)「イカナゴを少しでも大きくしてからとりましょうかということで」

 そして迎えた17日の解禁日。次々とカゴいっぱいに入ったイカナゴが運ばれます。果たして水揚げの量は…

 (林崎漁業協同組合 久留嶋継光さん)「去年に比べたら少し多かったと思うが、やはり誤差」

 約350kgと前の年の約2倍。ただ、増えたといっても例年の平均には遠く及びません。水揚げが増えた分、値段は下がって1kgあたり約5200円と、去年より3000円ほど安い取引となりました。

 こうした状況を踏まえ、地元の漁業者らは今シーズンの漁をあす3月18日で終了することを決めたということです。