■取材後記:お互いをリスペクトした2つの国家を作ることが求められているのではないか

(MBS和田浩記者のリポート)
ヨルダン川西岸地区で私が見たものは、圧倒的な力の差でした。イスラエルが治安を名目に占領を強める一方で、パレスチナの人たちは日々の生活に怯え、行動に縛られていました。そこには差別や暴力があり、それに対してある種の諦め、絶望感さえ感じました。
昨日、私はそのハマスが襲撃した音楽フェスのあった現場に行きました。1200人以上が殺された人々の悲しみがそこにはありました。
そしてその場所から5kmほど離れた場所にあるガザ。そこでは6万8000人以上が死亡し、今なお、停戦後も空爆が続いています。お互いの悲しみを分かり合い、停戦を実現できるのか。自らの治安と安全を理由にイスラエルが攻撃を続けるのではないか。国際社会はそれを見続けなければなりません。
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パレスチナ側への共感を示すイスラエルの人たちもいます。おととい取材したイスラエル・テルアビブ市内のデモでは、一部小競り合いもありましたが、現政権を否定し、パレスチナへの連帯を示し、「私たちの世代で差別をやめ、共存しないといけない」と話す若者たちが多くいました。1つの国の中で領土を争うのではなく、お互いをリスペクトした2つの国家を作ることが求められているのではないかと感じます。
(和田浩:MBSドキュメンタリー担当 元JNNベルリン支局特派員カメラマン)











