保育園や学校を存続していくために
現在、県内で保育園留学を受け入れているのは、南大隅町と錦江町の3つの園です。
中でも、はまゆう保育所は園児数が最も少ない施設。園がある佐多地域にはピーク時およそ100人の園児がいましたが、今は7人に減りました。

(はまゆう保育所 前田利香園長)
「『あと数年しかもたない』『廃園になる』と言われていた保育園」
「保育園の存続を子どもたちが減るなかで、少しでも子どもの声を地域に届けられるように新しい事業をしたいと」
およそ60年続く園の存続が危ぶまれる中、打開策の1つとして今年3月から保育園留学。8か月足らずで13組の家族が南大隅町で過ごしました。
(はまゆう保育所 前田利香園長)「“マンツーマンで見てもらえる”。子どもの数が少ない地域だからこそ『また来たい』『必ず来る』と言って帰ってもらえる」
今後は官民一体の取り組みも欠かせないといいます。

(はまゆう保育所 前田利香園長)「保育園が無くなるということは(年代が)上の子どもたちの居場所もいずれ無くなるということ。行政が地域の子どもたちを守る施策をどれだけつくってくれるかが、過疎地域の保育園の望み」
地域コミュニティの拠点でもある保育園や学校を存続していくために。急速に進む少子高齢化のなかで、新たな挑戦が始まっています。







