昭和100年にあたる今年、シリーズでお伝えしている「昭和からのメッセージ」です。こちらの写真は、太平洋戦争が終わる1年ほど前、徳之島沖で沈没した民間輸送船「富山丸」です。

アメリカ軍の潜水艦による魚雷攻撃で沈没し、およそ3700人の日本兵らが死亡しました。この沈没で父親を亡くした遺児の戦後を取材しました。

(川南いく子さん・84)「(父が)36歳と(母が)96歳だから、親子もいいところ。父は写真がなくて描いてもらった」

垂水市に住む川南いく子さん(84)です。2006年に94歳で亡くなった母シヅさんの写真の隣には、太平洋戦争で亡くなった父榮吉さんの肖像画が並んでいます。36歳でした。

(川南いく子さん・84)「(子どもで)女の子が一人だからひな壇を(買ってくれた)。弟は鹿児島市の小児科に入院させている。子どものためなら何でもしてくれた。『お父さんがいい』とか言ってたって」