
サラリーマンを辞め、木樽蒸留器をつくり始めたのは17年前。きっかけは、木樽職人で現代の名工にも選ばれた今は亡き父・辰矢さんの姿でした。
(木樽職人 津留安郎さん)「(父が)酒蔵に行くと酒造会社の人たちが『津留さん!』と言って出てくる。その姿を見ていたから、いいなと思った」

しかし初めは、跡を継ぐことを反対されました。
(木樽職人 津留安郎さん)
「1回は『継ぐ』と、父の病院のベッドの上で言ったが、『最低10年かかる一人前になるには。そこまで生きているかわからない』」
「『おまえのためにならない』と」