被害が大きかった奥能登地方では、仮設住宅に暮らす半数が65歳以上の高齢者です。

大倉さんらおよそ300世帯が暮らす仮設住宅では今年5月、1人で暮らしていた70代の女性が部屋で亡くなっているのが見つかりました。仮設住宅では今、互いを見守るコミュニティづくりが課題となっています。

田中教授は「災害から命を守る行動を考えた上で、被災した後の生活もイメージしておいてほしい」と話します。

(北陸学院大学 田中純一教授)「東日本大震災の避難所や仮設住宅で起きたことと重なっているもの多い。我が事として捉え、どれくらい地域を見た防災対策や計画を、国・県・市町・住民がそれぞれ考えてきたのか。みんなで考えるところから始めて地域の防災力を上げていく、暮らし続けることを再確認できる機会になるのでは」

能登半島地震を教訓にした鹿児島防災シンポジウムを今月21日に肝付町で開催します。テーマは「半島防災」、県内のリスクと備えについて専門家と考えます。