海外で認知されている「ジャパニーズウイスキー」という呼称を商品に使うには、「木製の樽に詰めて、国内で3年以上貯蔵する」ことが条件となっています。

(天星酒造 髙屋総一郎営業課長)「見ての通り満杯、500本ぐらい」

2026年度からの「ジャパニーズウイスキー」の出荷を目指す上で、樽の貯蔵スペースの確保が課題でした。

髙屋さんが貯蔵施設を探す中で目に止まったのが、ウイスキーの熟成を早めるとされる寒暖差が大きく、貯蔵に十分な広さがある志布志市の旧田之浦中学校でした。

(天星酒造 髙屋総一郎営業課長)「大崎町の工場がある場所と気象条件が違う。車で30分ぐらいの地域で、味の変化を持たせられる環境はすばらしい」

田之浦中学校は終戦直後に開校し、ピーク時の1960年代後半には99人の生徒がいました。しかし、その後は少子化が進み、閉校した2014年には6人にまで減っていました。