高知県立牧野植物園の2023年度の入園者が、11日、「40万人」を越えました。単年度の入園者数は過去最多を更新し続けていて、NHKの朝のドラマ「らんまん」の放送が終わった後も、その効果は継続中です。

40万人目の入園者は、愛媛県今治市から訪れた、渡部克人さん家族と、祖父母の高橋正行さん・恵美子さん夫妻です。
渡辺さんの長女・咲希さんが、ドラマ「らんまん」を観て牧野植物園に興味を持ち、母・由紀さんの誕生日でもある11日、咲希さんは“手作りのメモ帳”を持参して訪れました。

初めて植物園を訪れたという渡部さん一家は、「カーナビを見ながら来たんですが迷ってしまって…その結果が『40万人目』で、とても驚きました」と話していました。

■渡部さんの長女・咲希さん
Q.40万人目で迎えられてどうですか?
「うれしいです。(植物園では)スエコザサを探したいです」

■父・渡部克人さん
「とてもびっくりしています。温室の中で、愛媛県では見られないような植物を見られたらいいなと思います」

牧野植物園の単年度の入園者数は、これまでの過去最多=2022年度の21万4304人を大きく超え、2023年10月に初めて「30万人」を突破。その後も過去最多を更新し続けています。

牧野植物園の川村雅計副園長は「NHKのドラマ『らんまん』を通じて、多くの人が植物に興味を抱いてくれた結果では。この勢いのまま、ドラマ『龍馬伝』が放送された2010年に坂本龍馬記念館が記録した、高知県立施設の最多記録=単年度44万2423人を更新してほしい」と話しています。