高知市の呉服店が、被災地に義援金をおくりました。成人式で着物や袴を着られなかった被災地の若者への思いもあふれ出ました。

能登半島地震の被災地に義援金をおくったのは、高知市の呉服店「きもの処 公文」です。被災した人たちを支援しようと100万円を準備し、高知市の桑名市長に目録を手渡しました。義援金は日本赤十字社を通じて被災地におくられます。

(きもの処 公文 光森美恵 専務)
「いつ高知で(地震が)あってもおかしくないと思いますので、こういうときはお互いさまという気持ちでできる限り協力しあいながら、なるべく早い対応ができればと思います」

振袖や袴の販売・レンタルを行う公文は、義援金に加えて、避難生活をする人たちへのスキンケア用品の支援や、被災して成人式で晴れ着を着ることができなかった人たちへの着物の提供などを準備しているといいます。

(きもの処 公文 光森美恵 専務)
「成人式前ということでみなさん大変楽しみにされていたと思います。衣装も構えて、同級生に会いたいという人もいらっしゃったと思います。私ども呉服店はお客さまの式という大切な節目の日をお祝いするという仕事をしています。ですので成人式に出られなかった人たちの支援になれば」

また高知市役所では、10日から本庁舎1階に募金箱を設置し、2月29日まで義援金を受け付けています。