版画と和紙の文化を広めようと、和紙の産地・高知県いの町で版画作品の展示会が開かれています。

いの町紙の博物館で開かれている「高知国際版画トリエンナーレ展」。1990年から3年に一度開催され、今年で12回目です。今回は53の国と地域から応募があり、会場には入賞と入選作品あわせて116点が展示されています。

こちらは大賞を受賞した高知県内の作家・徳廣秀光(とくひろ・ひでみつ)さんの作品です。雪が舞う中で無言の大衆を白と黒で表現していて、引き込まれるような迫力のある作品です。

版画で連想される木版を用いた白と黒の作品だけでなく、カラーの作品もあり、幅広い技法で制作されています。

(いの町紙の博物館 平尾里枝美 館長)
「展示されているエネルギーにあふれた作品に出会っていただき、3年に一度の国際版画展ですのでたくさんの作品を見て楽しんでいただきたい」

「高知国際版画トリエンナーレ展」は、12月3日までいの町紙の博物館で開かれています。