私たちにとっての「当たり前」の中には、世界の誰かにとって「奇妙」なものがあるかもしれません。その逆もまたしかりです。テレビ番組「クレイジージャーニー」でおなじみ、写真家の佐藤健寿さんに、「普通」と「奇妙」の境界について、話を聞きました。


TBS系列で放送が再開されるクレイジージャーニーでもおなじみ、佐藤健寿さんの作品です。

■「普通と奇妙の境界を旅してきた」
(写真家 佐藤健寿さん)
「今回は『奇界/世界』として考えていく中で、何か答えがあるわけではなく、見る人によってはこれは別に“普通”に見えるっていうものもあるだろうし、“奇妙”に見えるっていうものもあるだろうし、強いて言うと自分も、『なんでこれを自分は奇妙に思うんだろう』とか、『なんでこれを普通だと思うんだろう』とかというのを、いつもぼんやり考えながら、ずっとその境界の上を旅してきたような感覚がある」

(写真家 佐藤健寿さん)
「自分としても答えはないんですけど、まさにその『奇界と世界の間にある境界はどこにあるんだろう』っていうのは隠れたテーマというところですね」

(写真家 佐藤健寿さん)
「奇妙な噂がある場所、奇妙な何かがある場所というのは、行ってみるとそれなりに何かちょっと変わっている場所が多い、面白い場所って面白い歴史があったりするんですよね。そういう歴史をたどってやっているうちに、こういう写真がたくさん集まって、こんな展示をするようになったということですね」