刑務所内で貸し出し図書の管理をしていた受刑者に、ほかの受刑者の罪名や生年月日などの個人情報が漏えいしていたことが分かりました。
高知刑務所によりますと去年5月から今年5月にかけて刑務所内で図書の貸し出しの管理をしていた4人の受刑者に対し、本来開示してはならないほかの受刑者の氏名、罪名、生年月日、所属暴力団などの情報342人分が記載された帳簿が渡され、個人情報が漏えいしたということです。
今年5月に施設内を巡回していた幹部職員が、帳簿の内容が法務省の規則に反していることに気づき情報の漏えいが発覚。貸し出し担当4人の監督をしていた男性刑務官は「見せても良いものだと誤認していた」と話しているということです。
高知刑務所では今回の事案を受け、個人情報が漏えいした受刑者のうち漏えいの発覚時点で施設に収容されていた約160人に対し謝罪をしたほか、職員に対し再発防止のための研修を行ったということです。
高知刑務所の石井弘幸所長は「個人情報の漏えい事案が発生したことは遺憾。被収容者に申し訳ない。個人情報の管理を厳格にし徹底していく」とコメントしています。










