災害時、被害状況の確認や物資の輸送に役立てようと、ドローンを使った実証実験が、29日、高知県香南市で行われました。
この実験は、高知市の建設機械リース会社=第二建設センターが、福岡にあるドローンを取り扱う企業=トルビズオンと連携して行いました。
使用したドローンには、事前に飛行ルートのデータが保存されていて、災害時に、誰でもドローンを飛ばして被災地のデータを集めたり、避難タワーへの物資を届けたりすることができます。
実験では、夜須運動公園から津波避難タワーまでのおよそ1キロの区間を飛行し、市街地で、想定通りに飛ぶことができるかを確かめました。
(第二建設センター 川久保雄司 社長)
「実証実験を通して、香南市をはじめみなさんとドローンの使い方、物流の方法を一緒に考えるきっかけになればと思い実証実験を企画した」
(地元住民)
「きょう(29日)は風があまりないが、風が強い場合はどうなるのか。出力が大きいドローンで1回テストしてもらったらと思う」
訓練を行った第二建設センターによりますとドローンパイロットの不足や、許可申請の難しさなど様々な課題があるということですが、「今後も、防災への取り組みを続けていきたい」としています。