高知県香南市で早生の「山北みかん」が収穫の最盛期を迎えています。甘みと酸味のバランスが良く、夏にぴったりです。

JA高知県香美地区では、およそ40人の生産者がハウスみかんを栽培しています。このうち市村太三さんのハウスでは6月20日から早生の「山北みかん」を収穫していて、今、最盛期を迎えています。栽培されているのは興津早生という品種で、今年は35トンほどの出荷を見込んでいます。

この地区では枝にロープをくくり付けハウスに吊るす「枝吊り」を行っています。「枝吊り」をすることで、実が大きくなった時に枝が曲がったり、折れたりすることを防ぐほか、下の方の実にも太陽の光がまんべんなく当たるため、高品質のみかんができるといいます。

今年は雨が多く、重油や電気代も高騰し苦労が多かったといいますが、味は濃厚で甘みと酸味のバランスがいいということです。

(平賀吏桜)
「いただきます!ジューシーです!はじめは甘いのですが後からしっかりと酸味も感じるので口の中がさっぱりします。さらに果肉を包んでいる皮も柔らかくて薄いので口の中に残らずとっても美味しいです」

(農家 市村太三さん)
「産地の土地柄といいますか、濃い味にみかんが仕上がるのが特徴だと思います。冷蔵庫で冷やしてもらって、そのものの味を生で楽しんでいただけたら一番味が分かると思います」

早生の「山北みかん」は県内の量販店で販売されるほか、大阪などにも出荷されます。