1975年のセンバツ高校野球で優勝した高知高校OBの男性が、当時の優勝メダルを高知市に寄贈しました。
優勝メダルを寄贈したのは高知市出身で新潟に住む松生栄司(まつおい・えいじ)さん(65)です。松生さんは1975年のセンバツ高校野球で優勝した高知高校のメンバーのひとりです。決勝戦では2番ライトとして出場。3塁打を放つなど活躍し、チームは県勢初の優勝を果たしました。岡﨑市長とともに当時の映像を見ながら、「自分のところに打球が飛んでこないように」と願っていたというエピソードも披露しました。

(松生栄司さん)
「(優勝後)高知県に入ると白バイが迎えに来たんですよね。白バイが先導してくれる観光バスをほとんどというか赤信号なかった。そのまま県民体育館まで突っ走った思い出があります。各駅で停まって、皆さん出迎えてくれたので、大変うれしく思いましたね」
優勝から48年の月日が流れ、ともに野球に励んできたチームのメンバーの中にはすでに亡くなっている人もいると言います。そうした中、みんなで勝ち取ったメダルを自分のためだけでなく多くの人のために役立てたいと思い寄贈を決意したそうです。

(松生栄司さん)
「今の僕らのたちの時よりレベルがかなり上がっていると思う。ピッチャーも分業制になり、野球も様変わりしてます。大谷選手みたいな選手が高知県からも出るように、皆さんにがんばってもらいたい」
高知市は優勝メダルをスポーツイベントなどで展示する予定です。