高知市の幼稚園で地震の揺れを体験する減災教育が行われました。対象は園児たちではなく、保護者。家族全員の防災意識の向上を目的としています。
減災教育が行われたのは、高知市の杉の子せと幼稚園です。防災・減災活動に力を入れている、「フタガミ」と連携した初めての取り組みです。
参加したのは、園児ではなく、保護者。南海トラフ地震で想定されている激しい揺れを体験し、家庭の中で防災意識を高めてもらおうという狙いがあります。
保護者たちは頭を抱えて身を守る「ダンゴムシのポーズ」を取りますが、転倒してしまいます。

フタガミでは、いつ、どこで、何をしている時に起きるか分からない地震の揺れに対して「ダンゴムシのポーズだけでは身の安全を守りきれない」としていて、保護者たちは、両手を肩幅に広げ、ひざついて重心を低くする「カエルのポーズ」だと体が安定することを体験していました。

「カエルのポーズがいいよと言われても、実際自分が体験してみないと子どもにもこっちがいいよと言えないし、親が体験できるきっかけがあってよかったと思う」
「家具の倒れてくるものなど家の中で見直して、予防できるところは予防していきたい」
幼稚園では今後、園児たちにも同じように揺れを体験してもらうことにしていて、「災害時の考える力を身につけてほしい」としています。