今年8月に行われる第70回よさこい祭りについて、今年は160チームが参加することが分かりました。参加を決めたチームは本番に向けて練習を始めています。

今年が70回目の節目となるよさこい祭りは、4年ぶりに前夜祭と後夜祭を含めた4日間の通常開催となります。2019年までは例年200チームほどが参加していて、今年は県内104チーム、県外56チームの合計160チームが参加を申し込んでいます。参加する踊り子の数はおよそ1万4000人となる見込みです。

また、会場については升形、梅ノ辻、菜園場、愛宕競演場のほか、新設される高知大学演舞場など17会場で踊りが披露されます。

参加を決めたチームの中には、既に練習を始めているところもあります。去年結成されたばかりのクラブチーム「夏帰鳥~なつきちょう~」は、初参加。

13日、高知市で初めての対面練習を行いました。チームを立ち上げたのは、高知市のデザイナー=脇愛子さん。

大学時代に学生チームの踊り子や学生よさこい大会の運営委員長としてよさこいに関わってきました。新たにチームを作った理由は新型コロナ。祭りの中止などで、学生チームの仲間たちが高知のよさこい祭りに参加できなかったことがきっかけの一つです。

(夏帰鳥~なつきちょう~ 脇愛子 代表)
「後輩たちはコロナ禍の間よさこい祭りがなかったりとか、就職してすぐによさこい祭りがなくなってしまったので、私の年代の子たちは卒業してから踊ろうと思っていたよさこいが踊れない3年間が続いてきたっていう年代にあたって、そういう友達が高知に残ろうと思ってたけど県外に出ていってしまった友達がたくさんいて。寂しいなって気持ちと帰ってこられるよさこいチームを作れたらいいなと思ったのがきっかけです」

チームには四国や関西のほか、埼玉や宮崎などからも、およそ60人の踊り子が集まっています。5月10日からはオンラインでの練習を開始。関西・広島でも対面練習が行われる予定です。

(踊り子)
「仲良く話してくれて楽しいです」
「やっぱ楽しいですね、夏が来たって感じがします」
「オンライン練習で動画で振付はインプットしてきたつもりなんですけど、対面で細かいところまでしっかり教えてもらえることはすごく助かります」

対面練習とオンライン練習の両立や、拠点が違う踊り子同士のコミュニケーションなど不安な面もあるという脇さんですが、踊り子の笑顔を楽しみに準備を続けています。

(夏帰鳥~なつきちょう~ 脇愛子 代表)
「思った以上に0から作るというのは大変なんだなというのを感じながら。でもこのチームの立ち上げに共感してくれて集まってくれている踊り子がたくさんいるので、これからあとは成長するしかないなと思っているので、頑張っていきたいと思います」