「5類」への引き下げに伴い、毎日の感染確認の発表は5月8日で終了します。今後は「指定された医療機関が1週間分の人数をまとめて届け出る」方式に変わるため、「週に1回、前の週の人数」が発表されるようになります。季節性インフルエンザと同じ集計・発表の方法です。厚生労働省は「毎週金曜日に発表する」としていますが、高知県では、「月曜日から日曜日までの人数が翌週の水曜日に」発表されることになり、次回の発表は5月17日(水)です。この日に5月8日から14日(日)までの1週間分の人数がまとめて公表されます。
「5類」になったことで変更になるものをまとめました。
まずはワクチンについて。今年度=来年3月末までは無料で接種できます。5月8日から8月31日までは高齢者など重症化リスクが高い人や医療関係者らへの接種が行われ、9月以降は5歳以上のすべての人への接種が行われます。

では、今後新型コロナに感染したらどうなるのか。
こちら、医療費です。これまでは検査・外来・入院などが公費で賄われていたので“無料”でした。しかし、5月8日からは原則、保険診療による自己負担となります。(高額なコロナ治療薬の費用は当面無料)
そして療養期間について、これまでは「発症の翌日から7日間の外出自粛」でしたが、今後は「個人の判断」となります。厚生労働省は、「発症翌日から5日間」と「症状が軽くなってから1日」は外出を控えることを推奨したうえで、「発症翌日から10日間はマスクを着用」するよう呼びかけています。

このほか、「5類移行」に伴って廃止・終了となるものが、
▼陽性者フォローアップセンター
▼自宅療養者への支援
▼無料検査
▼あんしん会食推進の店
▼対策本部会議・県のステージ
などです。

また、商業施設や観光施設では、
▼パーティションや店の入り口に置いていた体温計を撤去する
▼トイレのハンドドライヤーを使えるようにする
…などきょうから感染対策を変えたところがある一方、
▼消毒液は引き続き設置する
▼スタッフはマスクを着用する
▼一部の食品売り場ではパーティションを設置したままにする
…と、感染対策を継続する施設や店もありました。

こうして5月8日から新型コロナは季節性インフルエンザと同じ位置づけとなりますが、県の担当者は新型コロナについて、「季節性インフルエンザよりもまだまだリスクは高い。現に、感染数は増えていて、一定数の重症患者・死者が出ることが懸念される。これまでの3年間で身についた対策を継続させることが重要だ」と話しています。

「きのうまで強かったウイルスがきょうからは弱くなる」…というわけではないですからね、決して油断せず、引き続き、1人1人が適切な感染対策を行っていくことが求められます。