高知県中学校選抜野球大会は30日に決勝戦が行われ、佐川・加茂中学校の連合チームが高知市の西部中学校を劇的なサヨナラで下し、初優勝を飾りました。

決勝戦は佐川・加茂連合と西部の対戦。ともに初の決勝進出です。

佐川・加茂連合の先発は今大会初登板の藤本。最速138キロの注目のエース・北添は球数制限対策でキャッチャーからのスタートです。試合は序盤から動きます。初回、西部は2アウト・ランナー3塁のチャンスを作ると、4番・山下瑛太の打席…。

藤本の2球目をキャッチャー北添が後逸。この間に3塁ランナーが帰り西部が1点を先制します。さらに西部は3回、長打とフォアボールで2アウト満塁として5番・宮内。

この回から登板した佐川・加茂連合の大原から押し出しのフォアボールをもぎ取り2対0とリードを広げます。試合はこのまま西部のペースで進みますが、佐川・加茂連合は6回、1アウト・ランナー2塁のチャンスを作ると、6番・藤本。

センターへタイムリー

これで1点差。この後、ランナー3塁として7番・和田。

スクイズ失敗

“あと1点”が遠い佐川・加茂連合。しかし、8番・眞辺は諦めていませんでした。

ライトへタイムリー

ライト線ぎりぎりに落ちた打球は起死回生の同点タイムリー。試合終盤、ついに追いつきます。

最終7回、佐川・加茂連合はあと16球しか投げられない北添がマウンドへ。自己最速タイの138キロをマークするなど西部打線を3人で抑えます。

そのウラ、佐川・加茂連合は2アウトから3番・大川。

サヨナラのチャンスを作ります。ここでバッターは4番・三本。

サヨナラタイムリー

最後の最後に底力を見せた佐川・加茂連合。2校の部員11人の力を合わせ、初優勝を飾りました。

(佐川・加茂連合 北添颯志 主将)
「人数が少ない中で全員の声を出しながら集中してできたのでとてもよかった」

なお、この大会は全日本少年軟式野球大会の高知県予選も兼ねていて、30日に決勝を戦った佐川・加茂連合と西部の2チームは5月に香川県で行われる四国予選に出場します。