夜空に浮かび上がる、幻想的なサクラです。高知県大月町の春の風物詩、真っ白な花びらの「月光桜(げっこうざくら)」が満開になり、夜桜も楽しめるようライトアップされています。

大月町弘見、長沢地区の丘にそびえ立つ一本の大きなサクラの木。地元で「月光桜」と呼ばれて親しまれています。高さが13,4メートル幹の周りが3,5メートル。四方に伸びた枝ぶりが美しく葉の間に咲く小さくて真っ白な花が特徴です。

月光桜
四方に伸びた枝ぶりが美しく葉の間に咲く小さくて真っ白な花が特徴

牧野富太郎博士が晩年に研究していて新種登録しようとしたヤマザクラの一種とされ、“幻の白いヤマザクラ”とも称されています。29日午後満開のサクラの下で久し振りに集ったという中学時代の仲間が花見を楽しんでいました。

「最高~!」

日が暮れるとライトに照らされて昼間とは全く違った趣に…。

訪れた人達が映像に残そうとスマホやカメラを構え絶景を狙います。昨夜、上空には半月が現れました。満開の白いサクラが夜空に浮かび上がった幻想的な光景に、思わず、息を呑んでしまいます。

「きれいですよね。色が珍しいですよね」
「一本というのが素敵ですよね」
「本当にうっとりします。色んな角度がとてもきれいで…。爽快!大きくて立派で素晴らしいですね」

強い風や雨がなければもうしばらく楽しめそうです。月光桜のライトアップは4月9日まで続けられます。

月光桜 ライトアップは4月9日まで