マスクをつけるのか、外すのか、各学校の対応に注目が集まった公立高校の卒業式。高知市の高知工業高校ではマスクを外して参加する生徒の姿が多く見られました。
卒業式でのマスクの着用をめぐっては2月15日、県教育委員会が国の方針に基づき着用しないことを基本とする方針を、市町村の教育委員会や各学校に対して示しました。これを受け高知市の高知工業高校では「生徒自身の意見を尊重する」とした上で、政府や県教委の方針に沿った対応をするとしていました。
1日の卒業式。校歌を歌う場面ではマスクの着用を必須としたものの、入退場や卒業証書授与などの場面ではマスクを外して参加する生徒の姿も多く見られました。
(卒業生)
「マスクありの生活が多かったのですごく新鮮味があって、慣れてるはずなのに慣れてない感じがした」
「どんな表情を作ればいいのかというのが難しかった」
「気持ち的に顔が見える分楽しかった。余計に緊張もしたけど」
「保護者に自分が卒業する時の表情を見せられてよかった」
「まだちょっとコロナとかもあるので外すか外さないか結構悩んだ」
(総合デザイン科3年 中村彰祐 主任)
「(マスクを外して)良かったと思います。教職員も外すということだったので、中には(マスクを)している人もいたが、外した方が顔が見えるので式典としてはそっちの方がいい気がする」
(保護者)
「子どもたちの顔を全然見たことがなかったので最後にいろんな子どもの顔が見られて、我が子も制服でマスクしてない顔ってあんまり見てなかったのですごく感動してよかった」
入学時から3年間、授業もイベントもマスクを着けて過ごしてきた生徒たち。高校生活の最後に満開の笑顔での思い出ができたようです。