新型コロナの感染症法上の位置づけについてです。5月8日から季節性インフルエンザと同じ、「5類」に引き下げられることが正式に決まりました。引き下げで変わることとは。

まずは新型コロナになったとき、これまでは、指定の医療機関に行く必要がありましたが、一般の医療機関でも受診・入院できるようになります。その際の費用は、これまで通り公費負担を継続し、今後、段階的に縮小していくということです。ワクチン接種についても公費負担が継続されます。行動制限については、緊急事態宣言が出せなくなります。また、感染者・濃厚接触者への外出自粛要請などが出せなくなります。

引き下げで変わることは?

また、マスクの着用について、もともと法的な強制はなく政府が推奨してきたことでしたが、岸田総理は、「屋内・屋外を問わず個人の判断にゆだねることを基本とする」としました。

マスク着用について

こういった変わること変わらないこととある5類への引き下げ。まちの人は、どう受け止めているのか、聞いてきました。

(20代 大学生)
「外すのはためらいますねマスクに慣れちゃってるので」

(20代 パート)
「去年家族でかかって外出できないので、実家から仕送りしてもらったり検査キットも送ってもらって自分たちで検査しました。病院に行けなかったので。ユニバ・ディズニーに連れていきたい」

(70代)
「いつまでも今の状態ではいけないと思う。ただ病院は大変だと思う。救急病院の忙しさは変わらないのでは。5類になったからと言ってコロナ前のような行動ができるかはわからない」

(30代 バー経営)
「ぼくはお店をしているのでお客さんが戻ったらうれしい。消毒とか嫌がる人もいるので対策もなくなったらありがたい」

(10代 専門学校生)
「濃厚接触者になってアルバイトに入れなくて経済的に厳しい時もあったので、インフルエンザと同じ扱いなら生活しやすくなるのかなと思う」

(40代 自営業)
「いろいろなことを制限されて意識しないうちに見えないバリアを張って、気にしすぎていると思う。そういうものが取り払われていろいろなことを気兼ねなくできたらいいなと思う」

(40代 会社員)
「実際は怖い、自分はなってもいいけど子どもに感染するのは心配なので。暑くなるくらいまではマスクはしようかなと」

さまざまな意見がありました。ちなみにこんなところにも聞いてみました。卒業式が近いということで、高知市教育委員会は、学校の式典をどうするのでしょうか。「今のところこれまで通り、マスク着用で行う予定」だということです。また、よさこい祭り振興会は「踊り子・チームは参加しやすくなるのではないか」「5類になるとは言えども、感染防止対策をとったうえでの祭りにはなるとは思う」とコメントしています。

こんなところにも聞いてみました。

引き下げについては近森病院も、先週、会見を開きました。医師は、「受け入れの間口が今よりも“狭くなる可能性”は考えておかなければならない。感染症をしっかり診られる医療スタッフの人材育成、患者を登録するシステム、病院の構造など先を考えた対策を今からやっていくことが大事」と指摘しています。

近森病院は…