新型コロナウイルスについて、高知県内で新たに657人の感染が確認され1人の死亡が報告されました。感染確認数は先週と比べ半数以下に減っていますが、多くの医療機関で医療関係者が感染し人員不足で患者の受け入れが困難となっていて、県は「病床使用率の数字よりも医療の現場は厳しい状況だ」としています。

感染が確認されたのは0歳から90歳以上の657人で、年代別では10歳未満が102人、40代が100人などとなっています。新たなクラスターは2件で、高知市内と中央西管内の通所型の高齢者施設で確認されています。

また、70代女性1人の死亡が報告されました。女性は基礎疾患があり、医療機関に入院中で先月下旬に陽性が判明。療養したものの、先月25日に死亡したということです。

1日の感染確認は先週水曜日(11日)と比べ半数以下に減っていますが、医療機関や福祉施設でクラスターが相次いでいるほか、多くの医療機関で医療関係者やその家族が感染し人員不足で患者の受け入れが困難となっていることから、県は「病床使用率の数字よりも医療の現場は厳しい状況だ」としています。

累計の感染確認は15万4612人となりました。医療機関には177人が入院していて、重症が8人、中等症が46人、病床占有率は53.2%となっています。

四国の他の県では、愛媛で1374人、香川で1187人、徳島で1021人となっています。