人手不足に悩む農業や土木の現場を、最新技術で救えるでしょうか。高知県南国市の高校生が、ドローンの「プロ並みの操縦」を身につけようと、資格取得に向けた特訓に挑みました。
高知農業高校で行われたドローンの実技講習。真剣な表情でコントローラーを握るのは、環境土木科の2年生と森林総合科の3年生の2人です。人口減少が進む県内の現場では、「いかに少ない人数で効率よく作業するか」が喫緊の課題となっています。そこで高知農業高校は、「即戦力」を育てようと、国の事業を活用して生徒のドローン資格取得を目指すことにしました。

指導するのは、橋の点検などでドローンを活用している高知市の専門業者です。26日の課題は、実技試験で難関と言われる「8の字飛行」です。操縦者が離れて飛んでいるドローン周辺の空間を認識する難しさや、前に進ませながら旋回させるため、2つの操作を同時に行う難しさがあります。生徒たちは、旋回のタイミングやスピード調整に苦戦しながらも、指導者からコツを教わっていました。
▼指導者
「外側のコーンを真上を通るイメージで前進をゆっくり入れて、左スティックで調整する」

▼高知農業高校 環境土木科 岡林寛也さん
「農業や林業系の機械を運ぶ中で(車で)山に入ることもあり、障害物を回避する必要もあるので、そういったところで役に立つと思う」

高知農業高校では2026年度以降も生徒の資格取得者を増やしていきたいとしています。










