高知県は10日、県内に「インフルエンザ警報」を発表しました。2010年以降で最も早い「警報」の発表で、高知県は「手洗い」や「咳エチケットの徹底」など、感染対策を呼びかけています。

高知県によりますと、先週1週間(2025年12月1日~7日)に定点医療機関で報告されたインフルエンザの患者数(速報値)が、1医療機関あたり「33.08人」となり、警報値の基準となる「30人」を超えました。このため高知県は10日、県内に「インフルエンザ警報」を発表しました。

高知県は毎年インフルエンザのシーズンに、週ごとに1医療機関あたりの患者発生状況を集計・発表していて、今シーズンの「警報」発表は前回(2024年12月24日)より2週間早く、2010年以降で最も早くなっています。

なお、先週1週間(12月1日~7日)で患者から検出されたウイルスは、A型が「90.3%」、B型が「9.7%」となっています。

■全国の発生動向(定点あたり)
第48週(2025年11月24日~30日):44.99人 「警報」基準超え
■高知県の発生動向(定点医療機関あたり)
第45週(2025年11月3日~9日):3.13人 「流行期」入り
第47週(2025年11月17日~23日):13.21人 「注意報」基準超え
第49週(2025年12月1日~7日):33.08人 「警報」基準超え(速報値)

高知県は「これから更に感染が拡大するおそれがある」として、「咳エチケット」などの基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。