年末年始の帰省ラッシュを前に、JR四国と警察が合同でテロ対策の訓練を行い、駅員が「さすまた」の使い方などを確認しました。
訓練は、JR四国と警察が毎年この時期に行っていて、1日は「列車の中で不審者が刃物を持って暴れ出す」という想定で行われました。
訓練では、車掌が乗客を避難させた後、駅員が「さすまた」を使って警察が到着するまでの間を対応します。そして通報を受けた警察官が駆けつけ、列車に突入し、不審者を取り押さえました。
その後、不審者が車内に残した不審物を、防護服を着た機動隊員が処理して訓練は終了しましたが、訓練の後、駅員の対応の中で、刃物を持った相手に対しての“間合い”が課題に上がりました。

今回さすまたを持ったJR四国の社員は、不審者を制圧する際、さすまたの持ち手の中ほどを持ってしまっていたため、不審者との距離が保てず、危害を加えられかねない体勢でした。
◆JR四国 高知駅 太田正 駅長
「『さすまた』の持ち方を若手社員は知りません。駅員としてもしっかり覚えていかなければならないし、犯人がナイフを持った時、あの体勢では刺されるおそれもあるので、今後は改善していきたい」
JR四国は「これからの時期は帰省ラッシュや忘年会などで乗客が増える。トラブルがあった際は警察と連携して対応したい」としています。










