海外の被災地で救助活動を行う国際消防救助隊の合同訓練が高知市で行われました。
高知市で行われた合同訓練には四国4県の消防隊員と指導員などおよそ50人が参加しました。訓練は「海外でマグニチュード8.2の地震が発生し、建物が崩壊。人が閉じ込められている」との想定で行われました。隊員たちはまず建物の中で救助を待つ人の数やけがの状況を確認。その後、厚さおよそ15センチのコンクリートの壁にドリルを使って縦50センチ、横70センチほどの穴を開けました。そこから救助隊が突入し、中に閉じ込められている人を救助しました。
訓練に参加した消防隊員は海外で災害が発生した際に救助活動を行う国際消防救助隊のメンバーで、県内では6人が登録されています。被災した国からの要請によって現地に駆け付け、救助活動を行います。また、海外では必要な資材が手に入るとは限らないため、建物の崩壊を防ぐために、簡易的に木材で建物を補強したうえで救助活動をする手順も確認しました。
(消防隊員)
「入り口を安定化させています。もうすぐ隊員が行きますのでがんばりましょう。必ず助けます」
(高知市消防局 北消防署 佐竹基春さん)
「今回は初めてになります。知識・技術を磨くのが大変だと感じている。海外で活躍した先輩がいるので自分もその先輩のようになりたい」
(高知市消防局 北消防署 井上大介さん)
「各県を代表する隊員たちが集まっていますのでそのスキルを存分に生かしてくれたことといいアイデアを小隊長に持ってきてくれたので部隊をコントロールしやすかった。(救助)活動やよびかけ、励ましを今回の訓練のように実際の活動現場でも活かしていきたい」
高知市消防局は隊員たちが海外でも速やかに人命救助ができるよう引き続き訓練を行うとしています。