新型コロナウイルスについて高知県内で新たに716人の感染が確認されました。県は「すでに第8波に入った」として対応の目安を「警戒強化」に引き上げました。

県内では今週に入り1日に700人から800人台の感染が確認されていて、医療機関や高齢者施設でのクラスターも相次いでいます。716人の感染確認が発表された9日、県は対策本部会議を開き、病床の占有率が30%をこえたこと、(32.4%)直近1週間の70歳以上の新たな感染確認が指標となる420人を超えたことから、(439人)対応の目安を“警戒強化”に引き上げました。引き上げに伴い、会食については「可能な範囲の規模縮小・時間短縮」を。高齢者など重症化リスクの高い人には「混雑した場所などへの外出を控えること」などを呼びかけています。県は「すでに第8波に入った」とみていて、インフルエンザとの同時流行も見越し、発熱外来に対応できる医療機関や入院協力医療機関の拡充、また高齢者施設で働く人たちへの集中検査を実施する方針です。

(濵田省司 知事)
「すでに予定している忘年会などの会合を、一律に中止、キャンセルを求めるものではない。ワクチン接種、検査実施、陰性確認を通じて、社会経済活動と感染防止の両立を図っていくことを基本に、対応をお願いしたい」

9日発表された感染確認の状況です。感染が確認されたのは0歳から90歳以上の716人で、年代別には10代と40代で120人台、30代は100人台です。


新たなクラスターは3件で、高知市の医療機関で9人、幡多管内の高齢者施設で14人、中央西管内の障害者施設で16人の感染が確認されています。80代男性1人の死亡が報告されました。基礎疾患があり、11月下旬に高齢者施設で陽性が判明。医療機関で療養していましたが9日死亡したということです。


累計の感染確認は11万8638人となりました。115人が入院していて、重症が1人、中等症が19人です。病床の占有率は32・4%となり、県はステージを「警戒強化」に引き上げました。


四国の他県では、愛媛で1428人、香川で893人、徳島で617人の感染が確認されています。